陶芸特設コーナー
大きく分けて久里浜幼稚園で行っている陶芸には、3つのやりかたがあります。
@和陶 A洋陶 B上絵付け の3種類です。
それぞれで焼成する温度や下絵の具の使用方法、釉薬のかけかた、などが違います。
母の日のブローチはAの方法で、マグカップはBの方法で、そして父の日に星組が作った手びねり粘土からの作品は@の方法によるものです。
@和陶
粘土を手びねりして形を作ります。おとなですとロクロやヘラを使って、美しい花瓶などを作ることができますが、子どもたちは丸く切った粘土の縁をせりあげて、器を作る方が面白いものを作ります。できあがった粘土の皿の縁を好きな形に変えたり、しっぽをつけて動物の型にしたり、細かな粘土を貼り付けたり、ヘラで模様をつけたりすることができます。
●手びねりできあがった粘土の作品を1週間ほど日陰でよく乾燥させます。
●陶芸窯に入れて、700度の温度で一晩素焼きします。
●焼き上がった作品は、半分ほど焼きしまり、たたくと「コーン、コーン」という音がします。
●この作品に、さまざまな色の釉薬をかけます。釉薬とは単純に言ってしまえば、ガラスの粉を溶いた粘りけのある(ドロドロの)液体です。中に含まれている不純物によって、焼成した後さまざまな色が出てきます。
●釉薬が乾燥した後、再び陶芸窯に入れて、今度は1240度の高温で1晩焼成します。温度が高いのでゆっくり冷やすため、更に1日待たなくてはなりません。
●いよいよ窯出しです。焼成窯のふたを開けると、子どもたちの素敵な作品が出てきます。
●完成品は、堅く焼き閉まり、たたくと「キーンキーン」という音がします。
@洋陶
石膏型に水に溶かしてトロトロにした粘土を流し込み、石膏に付着した粘土を型を分解して取りだし、これを素焼きし、子どもたちが絵付けをして乾かし、さらにこの上から透明釉薬をかけて焼成します。
●石膏型に粘土を流し込み、取り出す作業は先生が行います。または尾張瀬戸に久里浜幼稚園が特注している工場でこの作業を行います。
●乾いた粘土を素焼きします。陶芸窯にて1晩1060度〜1070度で焼き上げます。洋陶に使用する粘土は陶器と磁器の中間のものですので、和陶と違って真っ白な素地ができあがります。
●できあがった器に、子どもたちが下絵の具を使用して絵付けを行います。
●乾燥した後、透明釉薬を塗ります。
●再び、1晩1020度〜1030度で焼成します。
●翌日のお昼頃に窯のふたを開くと、子どもたちの素敵な作品のできあがり!
●完成品は、和陶よりも温度が低いため、たたくと「カーンカーン」というような音がします。
■母の日のプレゼント
●年長はマグカップです
*うすい透明の紙に子供たちが特別のクレヨンで絵付けをします。
*下地となるカップは幼稚園マークの入っているかわいいカップです。
*カップに、先生が子供たちが絵付けをした紙を貼り付けます。
*園長が陶芸釜に並べて入れて、一晩730度で焼き上げます。
*翌朝には、すてきな母の日のプレゼントのできあがり。
●年中はブローチです
*先生が石膏型に粘土を流し込み、ブローチの元となる粘土を作ります。
*良く乾燥させた後、まとめて園長が1晩1050度の陶芸釜で焼成します。
*できたブローチの元は真っ白の素焼き状態です。
*子供たちが、専用の絵の具で絵付けをします。
*その上に透明釉薬を塗ります。
*もう一度一晩1030度の陶芸窯で焼成します。
*ゆっくり温度が下がるのを待って、窯だしです。
*できあがったブローチに金具を接着剤で取り付けます。
●年少はペンダントです
*さまざまな形をした石膏型に粘土を流し込み、ペンダントのもとなる粘土を作ります。
*良く乾燥させた後、まとめて園長が1晩1050度の陶芸釜で焼成します。
*できたペンダントの元は真っ白の素焼き状態です。
*子供たちが、専用の絵の具で絵付けをします。
*その上に透明釉薬を塗ります。
*もう一度一晩1030度の陶芸窯で焼成します。
*ゆっくり温度が下がるのを待って、窯だしです。
*できあがったペンダントに先生がひもを通してできあがりです。
-----この続きはもう少々お待ちください
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