9月3日の朝日新聞の生活面より抜粋
育児ファイル
聖徳大学短期大学部保育科教授 鈴木みゆき
無表情、かんしゃく、強いこだわり…保育の場で「気になる子」「目が離せない子」の生活を調査すると、起床就寝のリズムが乱れている例が非常に多いと感じます。夜更かしが幼児の情動面に影響することは間違いない。ただ、それだけではありません。
睡眠リズムが心や脳の発達にも影響する。そんな仮説をたてて私が続けているのが、5歳児を対象に三角形を描いてもらう「三角形模写」です。知能や発達検査では基本的な課題のひとつで、認知力をみる目安となります。
本当にびっくりしたのですが、三角形を正しく描けず、四角形になったり、斜線をうまくつなげなかったりする子には、睡眠リズムが乱れている子がとても多かったのです。
もちろん、三角形が描ければいいという問題ではありません。なにげない夜更かし生活が、子どもの脳の発達にも影響を与えるおそれがあることを忘れないでいただきたいのです。
一度ふんばって、子どもを早寝っ子にしてしまえばしめたものです。
だって朝はご機嫌だし、気持ちが安定していて、昼間はよく遊ぶでしょう。おなかはすいてご飯は食べるし、夜は同じ時間にぐっすり寝てくれるのです。
私はいつも言うのですが、子どもが早寝してくれれば、後は親のパラダイス。ゆっくり自分の時間をもつことができます。
乳幼児なら1〜2週間あれば睡眠リズムをつくれます。2週間がんばれば子育てはずっと楽になる。小学生でも決して遅くありません。お父さん、お母さん、がんばってください。
以上は9月3日の朝日新聞の生活面に掲載された聖徳大学の鈴木みゆき先生の記事です。とても私が興味をもったので転載させていただきました。
先月寝苦しい夜中の12時半頃に、私がコンビニへ午後の紅茶を買いにフラッとでかけました。コンビニの前のベンチに親子ずれがいました。近づいていったら「あら園長先生じゃない!こんなところで会っちゃった」びっくりです。園児も「先生、先生!」と寄ってきました。
「こんな時間にどうしたの?」と聞いたら、「だって暑いからぶらぶら外へ出てきたのよ」。でも夜半を回っています。「子どもを早く寝かしてから、出てくればいいじゃないですか」と話すと、
「だって置いてくるわけいかないじゃん!一緒につれてった方が気が楽だもん」。
そこでこの記事を見て心配になりました。幸いその園児たちは元気いっぱい何の問題もありませんが、やっぱりこんな生活を続けていてはまずいんじゃないかな?
あえてここに、この記事を紹介させていただきました。 |